六夜 霊-kodama-
アルジャーノンに冒されたへーちんが、すべての事件の黒幕であった。しかも、死亡したカクタスやボトム・ザ・ワールド従業員たちが共犯だったらしい。信じがたい事実に、アカマツは激しく動揺する。
そして、数日後、アカマツやアサミたち一行は、インドを訪れていた。四年前、すべての元凶たる事件が起こったアジャンター石窟を、再調査するためである。しかし、先行していたはずのモーディワープ本部からの調査隊はすでに消息を絶っていた。一行は調査隊を捜すべく、石窟へと脚を踏み入れる。しかし、ケータ以外の一同は不気味な音を耳にして、みな幻覚にとらわれた。悲しい幻覚にカエデが超能力を暴走させ、石窟の床が崩壊、ケータとヒノキは地下に落ちてしまう。
ところが、謎の少女がケータの前に現れ、リミピッドチャンネルで「ここ、危ないよ」と忠告して、去っていった。その後を見送ったケータは、気絶したヒノキの姿を見つける。ほっとしたのも束の間、ケータたちの前に巨大な生物が現れた。幻かと疑うケータだが、その生物は実在していた。迫り来るその生物──ベヘモットから二人を護るようにラミアが現れ、ネブラへと変貌する。地下空間で死闘を繰り広げる、ネブラとベヘモット。サイコヴォイスにも耐えたベヘモットは、圧倒的な力で、ネブラの首を捻りとる。ケータはその光景に驚愕する。「ベターマンが…負けた!?」