ベターマン

話 -story-

最終夜  -mu-

 オフィサーは語る。七年前の失敗以来、幾度もダイブインスペクションを繰り返したが、ベターマンやベストマンとなることはできなかった。一方、人類の自然破壊により、ヤクスギはうちに眠るカンケルを抑えつけることができなくなっていた。そして、ケータの脳内に潜むもう一人の人格…ロリエ・ノワールが語る。カンケルは人を滅ぼすために、免疫抗体であるベターマンを襲うのだと。
 ロリエと自分のデュアルインパルスで覚醒人を動かしたケータは、カンケルに立ち向かう。これまでにない威力のシナプス弾撃を放つ覚醒人。だが、それでもカンケルには通じなかった。
 さらに、アサミは自分たちこそがアルジャーノンの発生源であったことを知る。アルジャーノンは、ベターマンを活性化させることでカンケルに対抗するためのプログラムだったのだ。残酷な真実を知り、絶望したアサミの前に、運命の使者としてチャンディーが現れた。殺害されるオフィサーとアサミ。
 そして、ついに国連軍によるモーディワープ本部への空爆が開始される中、ラミアの前に魔門、オフィサー、アサミの生命から成るフォルテの実が現れた。ラミアはフォルテを融合させた力…オルトスで、カンケルに決戦を挑む。オルトスは生殖細胞の力で、カンケルの遺伝情報を無に帰し、消滅させた。
 すべてが終わった後、生き延びたケータとヒノキは、その喜びにいつまでも笑い続ける。

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