十夜 蟲-musi-
ある一夜、岸壁で酒を飲んでいたりっちゃんと山じいは不思議な老人と出会った。老人は奇妙な鈴を残して、立ち去っていった。
モーディワープがニューロノイドの水中行動時のデータログを回収するため、アカマツ、ケータ、ヒノキは深夜までアカマツ工業で待機させられていた。
一方、アサミは海上にあって、イカヅチ丸の調査とレヴィの解析を続けていた。イカヅチ丸からは、魚影探知機に捉えられた謎の影に、すべてのカプセルが持ち去られてしまっていた。そして、レヴィの細胞からは遺伝子操作の痕跡が発見される。そこにアサミは手がかりを求めようとする。
作業が続くアカマツ工業が、いきなり停電になった。闇の中にいきなり現れる蟲の大群。蟲たちはモーディワープの作業員を食い尽くし、ケータたちに襲いかかる。だが、りっちゃんが持っていた鈴が、蟲たちを寄せ付けない。鈴の放つ香りが、蟲たちを遠ざけているのだ。鈴を頼りに脱出をはかるケータたちだったが、次々と仲間たちと離ればなれになってしまう。なんとか窮地をチャンディーに救われたケータは、アカマツに無力感をぶつける。しかし、アカマツはオヤジの意地を発揮して、ケータを奮起させる。二人はアカマツの昔の発明品“愛しの香りちゃん17歳”で鈴の香りを増幅させ、なんとか蟲たちを追い払うのだった。