ベターマン

話 -story-

十九夜 鏡-ituwari-

 学園祭目前で忙しいケータやヒノキたち。ミラーハウスの準備をしながらも、二人の仲は近づきつつあるようだ。
 その頃、株式会社超人同盟の代表取締役である魔門という人物から、アカマツ工業に電話がかかってきた。カエデをヘッドハントしようというのだ。だが、魔門と旧知であったアサミが電話を受け、これまでの一連の攻撃の件を抗議する。魔門は答えず、次は直接カエデに接触すると告げて、電話を切った。
 超人同盟の詳細をアカマツたちに語るアサミ。超能力者集団である彼らなら、これまでの精神攻撃も可能だったはずだ。一同は超人同盟に関する資料をモーディワープから受け取るため、ホタルイカを目指す。
 だが、アカマツたちの前に自分自身の鏡像が立ちはだかった。自分自身の心のうちと、直面させられるアカマツ、アサミ、ヤナギ、カエデ、サクラ、りっちゃん。しかも、ケータとヒノキまで、教室でミラーハウスの中に閉じこめられていた。さらに、駆けつけたラミアやセーメまでが、己の鏡像と対決する。だが、一同はそれぞれに自分の内面との決着をつけていく。ラミアはパキラ老に救われ、敵がカンケルではなく、人であることを知る。ところが、ケータとヒノキの鏡像だけは、クラスメートたちが仕組んだイタズラであった……。

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