二十夜 罠-wana-
生医学材料センターでカンケルと遭遇したボダイジュは、すでに滅ぼされてしまっていた。その時の様子を、ラミアとセーメに伝えるパキラ老。トゥルバの能力でさえ、カンケルの前には無力だったのだ。しかし、ボダイジュは最期の力で、カクタスに生えていたフォルテの実を、ラミアに託していたのである。超人同盟の脅威も消えぬまま、ベターマンたちはソムニウム最大の敵であるカンケルに立ち向かう。
一方、アカマツたちはケータとヒノキには知らせずに、超人同盟の本社ビルに乗り込んでいた。それぞれの能力で待ち受ける罠を突破していくアカマツたち。だが、超人同盟は警官隊を操り、ケータとヒノキ、アカマツ工業の留守番組を襲撃させる。りっちゃんが運転するメンテキャリアで脱出するケータたち。
そして、アカマツたちはついに、最上階の魔門のもとへたどりついていた。その瞬間、カエデに仕掛けられていた真の罠が発動する。魔門は幼少時のカエデに、すでに暗示をかけていたのだ。魔門はキーワードを発して、まんまとカエデを手に入れる。アサミと魔門の側近たちは、ダウジング能力で超人同盟部長の尾倉を、亜ブラフマンへと進化させる。そこへ現れるヤクスギ、そしてパキラ老。二人はそれぞれに亜ブラフマンへの攻撃を始め、激しい戦いが展開された。ようやく警察から逃れてきたケータたちもまた、その戦いの様子を目撃していた……。