ベターマン

話 -story-

廿二夜 生-mogaki-

 真ブラフマンを巻き込んだヤクスギの自爆は、辺りを瓦礫の山と化していた。覚醒人とティランは二手に分かれて、行方不明のアカマツたちを捜索する。しかし、ケータとヒノキは、生き延びた真ブラフマンと遭遇してしまう。蟲の恐怖が甦り、パニックになるケータ。そこへ、ティランが駆けつけてきた。ヒノキに真ブラフマンの分析を頼み、ヤナギとカエデは時間稼ぎの戦いを挑む。二人に信頼されたヒノキは、ついに正面から戦う決意をする。ケータを説得して、アクセプトモードで真ブラフマンのデータを収集するヒノキ。
 そして、すべてのデータは出そろった。ケータはコントロールを受け取り、真ブラフマンにシナプス弾撃を叩き込む。細胞活性を抑制する化学物質を体内に送り込まれ、自滅していく真ブラフマン。
 そこへ、ようやくモーディワープの戦闘部隊が到着する。だが部隊は真ブラフマンを処理すると、いきなりケータたちに襲いかかってきた。戦闘用に開発された新型ニューロノイド・ブロッサムに搭乗しているデュアルトライブたちは、すでにアルジャーノンに冒されていたのだ。傷ついた覚醒人とティランは、もはや戦うこともできない。ヒノキたちの危機を察したラミアは、フォルテとなってブロッサムを撃破していく。
 だが、ついにカンケルがフォルテの背後に現れた。セーメはルーメとなり、フォルテの身代わりに散っていく。ラミアはアクアとなって、ケータやヒノキたちを連れ、カンケルのもとから脱出するのだった。

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