廿四夜 死-wakare-
ヒノキを護れなかった自分に、怒りを爆発させるケータ。サクラのリミピッドチャンネルによって、ヒノキが連れ去られた場所はモーディワープ本部であることがわかった。だが、すでに本部がアルジャーノンに汚染されたと判断した上部組織であるNEOは、国連軍による空爆を決定していた。
グリアノイドを装着した覚醒人とティランで、ケータたちは旅立つ。本部へ向かう途上、ヤナギはラミアから聞かされた事実を明かす。ヒノキの一族の生命エネルギーは非常に優れたアニムスの花を咲かせるものであり、ラミアはそのためにヒノキを護っていたというのだ。魔門の目的は、ベターマンを呼び寄せることにあると思われた。魔門は設備のそろった本部で、新たなダイブインスペクションを行うつもりなのだ。
首尾良くモーディワープ本部に潜入した一行だったが、そこには十二機のブロッサムが待ち受けていた。空爆までのタイムリミットが迫る中、散り散りになりつつもケータたちはブロッサムと戦う。
激闘の末、グリアノイドすら失ったティランで、ヤナギはブロッサムを全滅させる。しかし、セリブヘッドのカエデが哄笑をはじめた。すでにカエデもアルジャーノンに冒されていたのである。カエデはお腹の子と二人で制御して、ティランのコントロールをヤナギから奪いとる。そして、親子三人を乗せたままのティランは、自ら内側にシナプス弾撃を打ち込み、砕け散っていった……。